いじめに道徳の授業は有効か
ネットニュースや新聞記事など、さまざまな報道を見るとメディアの大半は、道徳の授業に対して、批判的である。とりわけ、いじめへの対応として道徳の授業は無意味であるばかりか、有害である、といった論調のものが多い。 そしてそのほとんとすべてが、現在、学校でおこなわれている良質な道徳授業のことを知らず、また調べようともせず、勝手な憶測と印象で断定的にものを語っているもんpばかりである。 まことに、残念である。自分が知らないことについて断定的にものを言うのは控えて、ちゃんと勉強してほしい。ストレートに言って、自分を恥じてほしい。 いじめへの対応として道徳授業が有害無益であるという論の前提には「道徳の授業は、道徳を教え込む時間である」「いじめはいけない、と道徳で教えたところでいじめはなくなりはしない」という考えがある。 そんな修身の真似事のような道徳授業を現場ではおこなっていない。少なくとも優秀な教師ならばおこなっていないはずである。 いじめは、してはいけないと何度教え込んでもいじめはなくならない。反発されてかえって、いじめは増えるかもしれない。 いじめ対応に、道徳の授業は有効か? 私の答えは、もち...