1年のはじめにあたって「これから、5年」どう生きるか、考えよう!
4月23日24日「自分創造ワークショップーー幸福の波に乗る! も受け付け開始!
1年の計は元旦にあり、と言われます。お正月に「今年は、こんな年にしよう」と思いを新たにされた方も少なくないと思います。
しかし私は、年のはじめに「これからの1年」ではなく、「これからの5年」をどう生きるか、思い描くことをお勧めしています。
というのも、私のこれまでのカウンセリングなどの経験では、「人生に吹く流れ」のようなものが、おおよそ、「5年周期程度で切り変わっていく」ように感じられるからです。
5年もたてば、味覚も変わり、趣味も少しずつ変わっていくように、こちらの感じ方、考え方も5年たてばだいぶ変わってきて、交流したい人のタイプや、仕事で出会う人も、5年経てばだいぶ変わっていくようです。
そう考えると、「人生のステージそのものも5年単位で切り替わっていく」とイメージして生きていくのが理に適っているように思えます。
これが10年だと長すぎます。
これから先、5年くらいは私も今の私とそれほど変わらない「同じ私」として生きているように思えるけど、10年も経てば、私も今の私とは異なる私になっていくように思えます。社会の状況もしかり、です。
「人生、5年周期で、人は新たな自分に、生まれ変わり、死に変わっていく」――だとすれば、今の自分のしたいこと、どうしてもやっておきたいことは、やはりこの5年のうちにやっておいたほうがいい、ということになります。
こうした考えから私が提案したいのが、「逆算式人生5ケ年計画法」です。
おそらくはまだ生きており、それほど自分に大きな変化も生じていないと思われる「5年後」に視点を置いて、そこから現在へと逆算式に、「仮に5年後に死んでも悔いが残らないためには、いつ何をしていくか」計画を立てて、2週間以内に具多的なアクションを起こして実行していく、という方法です。この人生でどうしてもしたい、やっておきたいと思うことは、たとえ5年後に死んでもいいようにやっておくことが、「悔いのない人生」をつくっていく上での最大のポイントではないかと私は思うのです。
真面目な方がよく陥りがちなのが、長期の人生計画を立ててそれに固執するあまり、「したいことは先送り」「今は我慢、我慢」で生きていく・・・それはしかし、リスクの高すぎる人生計画と言わざるをえないでしょう。
実際、私の見聞するところ、70歳を超えて生きている人は、80後半や90まで生きる人がきわめて多いのに対して、70歳よりも早く死ぬ人、特に男性には、五十代前半や半ばで亡くなる方も少なくないようです。
そう考えると、私の余命も、あと5年と少々しか残っていない可能性も、それなりにはあるのです。そしてもしそうなったら、あと30年生きるつもりで「いつか」「そのうち」と考えて、ほんとうにしたいこと、やりたいことを先延ばしにしてしまっていたら、死ぬ間際に断末魔のような叫び声をあげることになってしまうと思います。
「こんなはずじゃなかった」「まだまだ死ねない!」と。
そんなことを考えていると、とりあえず、人生あと5年程度のつもりで生きて、たとえ実際そうなったとしても、「やりたいことはひととおりした」「どうしても、これだけはしておきたいと思っていたことは大方した」と思えるような生き方を日々心がけて生きていくことが、賢明な生き方であると思えるようになってきました。
死ぬときに後悔したり、慌てふためいたりせずにすむためにかけておくのが「保険」だとすると、人生最大の保険は、死んだ後で遺族に支払われるお金などではなく、たとえ死が予定外に早く訪れたとしても後悔しないですむように、「この人生でしたいこと、しておくべきことを確実にやっておくような生き方」を日々こころがけて生きることなのではないかと考えるようになったのです。
そんな生き方を実現するために、書いたのが私の近著『「とりあえず、5年」の生き方 「逆算式人生5ケ年計画法」による「悔いのない人生」のつくり方』(実務教育出版)です。この年末年始に、ぜひこの本を手に取っていただいて、「これから5年、どう生きるか」じっくりお考えになってください。
この本には、さまざまな書き込み式ワークショートも入っています。書くだけで、自分を見つめる「セルフ・カウンセリング」の効果があるものです。
ですので、この本を読みながらじっくり「これから5年」の生き方を考えていただきたいのですが、そこで書いた基本メッセージこそ、私がみなさんに、年末年始のご挨拶としてお送りしたいメッセージそのものでもあります。
それは、次の5つです。
- いつかしたい、そのうちやってみたいと思っていることは、先延ばしせず、今、しなさい。そのうちしたいと思っていることは、前倒ししてどんどんおこなっていきましょう。
- 人生でもっとも大切なものは時間です。なかでも最も大切なのは、大切な人とのふれあいの時間です。なぜならそれは、二度と戻ってはこないからです。仕事のスケジュールを手帳に書き入れる前に、大切な人とのふれあいの予定(例:娘と映画にいく時間、恋人と食事にいく時間など)を先に入れてしまいましょう。
- したいかしたくないか自分でもよくわからないことは、しない、と決めましょう。そんんな無駄な時間は、あなたにはないのですから。だらだらと習慣化した無駄なことに時間を浪費しないように、NOT TO DO リスト(これはしてはならない、ということのリスト)をつくりましょう。
- いったん立てた目標に固執するのは、やめにしましょう。無駄だと思ったら、思い切って捨て去りましょう。
- 2週間以内に何もはじめない人は結局、いつまでたっても何もしない人です。人生を変えるためには、どんな小さなことでもいいので、2週間以内に何かを実行することです。
いかがでしょうか。
また、こうした考えを含め、これからの自分の人生をどう生きていくか、さまざまな心理学の手法をフルに使いながら感じていく、気づいていくワークショップを4月23日24日におこないます。
今年のテーマは、「自分」創造ワークショップーー「幸福の波」に乗る!です。
例年と基本的な骨格は同じですが、新しく書いている本の内容なども含めて、リニューアルした「とってもハッピーで、でも深い気づきと学びが得られる」今年最初のワークショップにしたいとおもっています。
クランブルツの「プランド・ハンプンスタンス」、ユングの「シンクロニシティ」のほか、実存主義の諸思想、ミンデルのプロセスワーク、フォーカシング、「フロー」などの考え方を、とことん、楽しく、わかりやすく、また効果的に伝えていきます。
こうしたワークショップははじめて、という方も、教育やカウンセリング、コーチングなどのプロの方、人事担当の方・・・・そして何より、これからの人生をどう生きるか、最新心理学の知恵を総動員して考えていきたい方・・・ぜひ、ご参加ください。
充実した「幸せな人生」を創っていきたい方、これまでの人生をふりかえり「自分らしさ」を生かした人生を歩んでいきたい方、カウンセリング、教育、人事、コーテング、キャリアアドバイザー、福祉など、「人の人生」にかかわる仕事や勉強をしている方におすすめのワークショップです。
さまざまな割引コースも設定してあります。このホームページの「割引コースのご案内」をご覧ください。
日程・会場
【講師】 諸富祥彦
明治大学文学部教授、日本トランスパーソナル学会長、臨床心理士
【日時】 2011年4月23日(土)10:00~17:15
24日(日)10:00-16:40
【場所】 都内
* 会場は問い合わせのあった方にご連絡します
【参加費】 参加費28,000円
1日のみ参加費16,000円
*アウエアネス会員2,000円割引
(昨年までに本研究会に参加された方の割引)
*日本トランスパーソナル学会会員1,000円割引
申し込み先
1)ご希望のワークショップ名
2)お名前
3)郵便番号・住所
4)連絡先(電話、FAX、Eメールなど)
5)トランスパーソナル学会会員、アウエアネス参加有の場合はその旨をご記入の上、
メール、ファックス、郵便のいずれかでお申し込みください。
気づきと学びの心理学研究会<アウエアネス> 事務局
郵便の場合:〒101-0062
東京都千代田区神田駿河台1-1 明治大学14号館6階B611
「気づきと学びの心理学研究会事務局」Eメールの場合
*FAXの場合
03-6893-6701
ほかにも、次の本が絶賛発売中です。
まず、『読むだけで心のクヨクヨがふっきれる22の方法 (王様文庫)』です。
この本は、人の目を気にせず、自分らしく生きるための技術を、わかりやすく、さらっと伝えてあります。
だけど、読んでいただくと、わかりますが、結構深い内容も書いています。
また大好評の『男の子の育て方』につづいて多くの方に読んでいただいているのが『女の子の育て方~「愛され力」+「自立力」=「幸福力」。0~15歳児の親が必ずしておくべきこと。~』 です。
わが娘にしあわせにってほしい・・・と願うすべての親御さんに「女の子がほんとうに幸せになるための、とっておきの秘訣」をわかりやすく伝えてあります。
自分一人でも生きていける「自立力」と、「愛され力」の二つが、女の子の幸せのキーワードです。
最後に、カウセリングを学んでいる方、教えている方、カウンセラーの方、傾聴を学んでいる方・・・すべての方にぜひ読んでいただきたいのが、今年一番の労作『はじめてのカウンセリング入門』(上 ―カウンセリングとは何か)(下 ―ほんものの傾聴を学ぶ)の2巻です。
この2冊を読むと、カウンセリングの一番大切なことがわかる・・・そんな「決定版」のつもりで書いた5年越しの力作です。
ぜひこの冬休みにお読みください。
では、また・・・。
以下の本もよろしく!
- 『教師の悩みとメンタルヘルス』(図書文化)
- –悩める教師を支える会 10周年の実
- 『魂のとびらをひらく 125の気づきの言葉』(集英社be文庫)
- –1日30秒で気づきが得られる、とても深い内容の本です。
- 『自己成長の心理学 人間性/トランスパーソナル心理学入門』(コスモスライブラリー)
- –記念すべき100冊めにふさわしい、私の本のベストアルバムのような内容です。
- 『絶対幸福の法則―うまくいっている人が、なぜか幸運を引き寄せている秘密の習慣』(ビジネス社)。
- 『読むだけで心がスーッと軽くなる44の方法』 (三笠書房 王様文庫)
- –かわいいイラスト満載で、予想以上の出来栄え。タイトルどおり、とても気楽に読める本です。最近、再販決定しました!
- 『死ななくてすむ人間関係の作り方―無理しないで生きるための心理学』(アスペクト 文庫)
- –「ビバ!依存症」など、かなり毒々しい刺激的なメッセージ本です。
- 『フォーカシングの原点とその臨床的展開』
- –これまでになかった骨太なフォーカシング本!
- 『ジェンドリン哲学入門』(コスモスライブラリー)
- –日本ではじめてのジェンドリン哲学の入門書
- 『11の徳を教える道徳授業』(明治図書)
- 『クラス会議で学級が変わる!』(監修 明治図書)
- –ある教師による、アドラー心理学による学級経営の決定版!