諸富から、あなたへのメッセージ(11月)

11月のメッセージ 今年度、ワークショップに参加された方へ
「気づき」のトレーニングは、日々の反復、反復、また反復です!

昨日で、今年度のアウェアネスのワークショップはすべて終了しました。
ご参加いただいた方、本当にありがとうございました。
「気づきと学びの心理学研究会」は、「あの会は、参加者の方がいいから、いいよね」「安心できるよね」と言ってくださる方が多いのが、一番嬉しいことです。

参加者同士の安心できる関係があってはじめて、いいワークショップができます。
その意味で、「気づきと学びの心理学研究会」の一番の強みは、参加者のレベル(人格)が高いところにあると思います。
おかげで、私も多くの気づきと学びを得るところが多いと思います。
特に昨日の最後のワークでは、私自身思いもかけない大きな気づきを得ることができました。

みなさん、今年1年、本当にありがとうございました!!

みなさんにお伝えしたいことがあります。
それは、ワークショップに参加中、いい体験をしても、それをしっぱなしだと、人生が本当に変化することは少ないということです。

大切なのは、反復練習です。
それは4月の「自分創造」ワークショップ「幸福の波に乗る」でも、7月の「人間性心理学」でも、8月の「トランスパーソナル心理学」でも、9月10月の「フォーカシング」でも、11月の「プロセス指向心理学」でも、どの方法にも言えることです!

たとえば、昨日のフラートのワーク。
道を歩きながら、花や、お店が、ちらっと気になったら、どうぞそこで瞑想的な意識状態をつくって、立ち止まってワークをはじめてください。そこに気づきのチャンスはあります。

たとえば、昨日の「運命の道」のワーク。ホームで電車を10分待っている間に、ゆっくり10歩歩きながら、自分の「運命の道」をたましいの深いところで探してみてください。

そして、最後にやった「大地と宇宙の瞑想のダンス」を、暇を見つけては踊り直して、ご自分の最大の叡智=「プロセスマインド」とつながってください。何度も繰り返している間に、今あなたが直面している問題に、何か思いもかけないヒントを教えてくれるはずです。

ワークによって、人生を変えていくためには、日常での反復練習!が大切です。

そして、何度も学び直すことです。
今年のワークで学んだことを何度も反復練習されたら、ぜひまた、再学習のために来年度、ワークショップに来られてください。

同じことを何度も繰り返し学ぶことで、気づきや学びは深まっていくのです。
(個人的に指導を受けながら、気づきを深めていきたい方は個人セッションにおこしください)

次のワークショップは、来年の4月「自分創造」ワークショップです。
私のオリジナリティが一番発揮された、私自身としては、一番の自信作です。

どうぞまた、みなさんとお会いできるのを楽しみにしています!
それまで、日々の反復練習をお忘れなく!

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  • 悲しみを忘れないで』(WAVE出版)。

    たましいのこもった渾身の一作です。
    ひと言
    ひと言
    こころを刻み込むように書きました。

    ぜひみなさん、お手にとられてください。

    また大好評の『男の子の育て方』につづいて多くの方に読んでいただいているのが『女の子の育て方~「愛され力」+「自立力」=「幸福力」。0~15歳児の親が必ずしておくべきこと。~』 です。わが娘にしあわせにってほしい・・・と願うすべての親御さんに「女の子がほんとうに幸せになるための、とっておきの秘訣」をわかりやすく伝えてあります。自分一人でも生きていける「自立力」と、「愛され力」の二つが、女の子の幸せのキーワードです。

    子どもの心を救う親の「ひと言」

    また、青春出版から
    子どもの心を救う親の「ひと言」』が発売になりました!
    私がカウンセラーとして、親御さんとお会いしていると
    一番多い質問は
    「先生、こんな時、親として、何と言ってあげたら、いいんですかね」
    という質問です。
    私が「こんなふうに言ってみたら、いかがですか」
    とアドバイスしている内容を集めたのが、この本です。
    子育てについて、これだけ具体的で、有益な本はなかなかない、という自信作です。

    さらに、ぎょうせいから
    私が編集代表をして、『5巻シリーズ本 決定版 チャートでわかる! カウンセリング・テクニックで高める『教師力』学校現場で使えるカウンセリングテクニック』が発売開始!

    学級づくりと授業に生かすカウンセリング (チャートでわかるカウンセリング・テクニックで高める「教師力」) 気になる子と関わるカウンセリング (チャートでわかるカウンセリング・テクニックで高める「教師力」) チャートでわかるカウンセリング・テクニックで高める「教師力」 (3)

    保護者との信頼関係をつくるカウンセリング (チャートでわかるカウンセリング・テクニックで高める「教師力」) 教師のチーム力を高めるカウンセリング (チャートでわかるカウンセリング・テクニックで高める「教師力」)

    1巻は、学級づくりと授業の具体策
    2巻は、不登校、虐待、非行などの気になる問題を抱えた子への具体的な対応策
    3巻は、ふつうの学級での特別支援の具体策。
    4巻は、保護者とのいい関係の作り方と、保護者対応の具体策
    5巻は、学校で使えるチーム支援の具体策
    カウンセリング界最強の技法 プロセスワークを学校問題の解決にこう使う!
    などの、なかなかすごい内容になっています

    本をちゃんとよなまくても、チャートを見ているだけで、具体的にどうすればわかる!
    あまり勉強していない先生でも、どうすればわかる!
    画期的な内容です これは研修で使えます!!

    なかなか充実した内容で
    しばらくは、このシリーズより学校現場で本当に使えるカウンセリング関連の本は、当面出ないと思います!(自画自賛)それくらいの自信作です!

    ほんものの「自己肯定感」を育てる道徳授業 小学校編 (道徳授業を研究するシリーズ)
    「ほんものの自己肯定感」を育てる道徳授業

    明治図書からは、
    『「ほんものの自己肯定感」を育てる道徳授業』が、小学校編中学校編が同時発売です!
    自己肯定感とは何か
    自己効力感、自尊感情、自己有用感とはどのような関係にあるのか
    それを育てるのはどうしたらいいのか、図で示しました。

    また,
    まったく違う系統ですが(笑)
    8月に発売したばかりの
    あなたが結婚できない本当の理由 3日でできる自己改造術』 (アスキー新書 196)

    自分でいうのもなんですが、この本の「あとがき」は、結構いいですよ!

    結婚指南本で「こうすれば結婚できる! 知恵とハウツー」が満載ですが、諸富の本は、どっこい、それでは終わりません。

    くわしくお読みいただくとして、

    「あなたがまだ、結婚していないのは、あなたの魂が、あなたを守るためにそうさせてきた」のかもしれないのです!

    婚活疲れのあなたには一言
    「あなたーは、しあわせになる。 だって、つらいこと、こんなにがんばった♪」

    『ホンマでっかテレビ』などに出演されている牛窪恵さんとの共著『【年の差婚】の正体 ~なぜ同世代に惹かれないのか~ 』(扶桑社新書)

    明治大学で教える「婚育」の授業』(青春出版)

    も絶賛発売中です

    この本『「とりあえず、5年」の生き方」』には、さまざまな書き込み式ワークショートも入っています。書くだけで、自分を見つめる「セルフ・カウンセリング」の効果があるものです。

    この本「読むだけで心のクヨクヨがふっきれる22の方法」は、人の目を気にせず、自分らしく生きるための技術を、わかりやすく、さらっと伝えてあります。
    だけど、読んでいただくと、わかりますが、結構深い内容も書いています。

    カウセリングを学んでいる方、教えている方、カウンセラーの方、傾聴を学んでいる方・・・すべての方にぜひ読んでいただきたいのが、今年一番の労作『はじめてのカウンセリング入門』(上 ―カウンセリングとは何か)(下 ―ほんものの傾聴を学ぶ)の2巻です。この2冊を読むと、カウンセリングの一番大切なことがわかる・・・そんな「決定版」のつもりで書いた5年越しの力作です。ぜひお読みください。

    「想定外」の出来事が起きる、困難な時代を生き抜く知恵を学校でどう育てていくか、上智大学教授の奈須先生と対談した本も出ました。

    答えなき時代を生き抜く子どもの育成』(図書文化)です。

    本書の「はじめに」で私はこう書きました。

    私たちの人生には、無数の「答えなき問い」が存在している。
    人生とは、日々、「答えなき問い」に向き合っていくプロセスである、と言ってもいい。
    私たち大人も、つねに「答えなき問い」に取り囲まれている。
    「このまま教師を続けるべきか、辞めるべきか」
    「なかなかうまくいかない保護者や同僚と、どう折り合いをつけていくべきか」
    「結婚すべきか、しないほうがいいか」
    人生は、「答えなき問い」の連続である。
    子どもたちの生活も「答えなき問い」に取り囲まれている。
    「最近、ちょっかいを出してくる、あの子とどう仲よくしていけばいいのか」
    「お母さんとお父さんの仲が悪そうだ。私は、どうすればいいんだろう……」
    「答えなき問い」――それは、もちろん、こうした個人レベルのことに限られない。社会や世界全体が、「答えなき問い」で満ちている。
    例えば、先の大震災や、原発事故。
    計画停電のために、暗い部屋で過ごすなか、私たちは初めて、「原発事故が起こったらどうなるか」という「答えなき問い」を、これまで、本当は引き受けてはいなかったのだ、ということを、身をもって知ることができた。いや、否応なく知らしめられたのだ。
    そのなかでふと、こんなつぶやきを、心の内で発した子どももいたことだろう。
    「原発事故って、ほんとうに、想定外の出来事だったのだろうか。原発には、どんな問題があって、これから私たちは、原発問題にどうかかわっていけばいいのだろうか」
    「停電があって、最初は暗くていやだったけど、だんだん慣れて、平気になってきた。電気がないと、幸福な社会を維持することは、本当にできないものだろうか」
    震災で、多くの人が、かけがえのないいのちを奪われていく現実を目の当たりにして、ふと、こんなことを考えた人も少なくなかっただろう。
    「なぜ、あの人たちが亡くなって、私が生きているのだろう」
    「亡くなったのが、あの人たちで、私ではなかったのは、なぜなのだろう」
    「私がいま、こうやって生きていること、これからも生きていくことには、どんな意味があるのだろう……」
    教師であれば、子どもの内側でふと生まれた、こうした「答えなき問い」を拾い上げてほしい。そして、こうした子どもたちの「答えなき問い」を「自分自身ののっぴきならない問い」としても引き受けて、子どもたちと一緒に、考え続けてほしい。
    それが、自分たちに問いかけられている「問い」に目隠しをして、見ないこと(見えていないこと)にしてしまう、私たち日本人の「悪癖」を、少しずつ、少しずつ、変えていくことにつながっていくだろう。
    そしてそうした教育実践の積み重ねが、「答えなき問い」を、「他人事」としてではなく、「自分自身ののっぴきならない問い」として引き受けることのできる子どもたちを育てていく。それがひいては、地域を変え、社会を変え、世界を変えていくことにつながっていくのだ。
    第二次世界大戦の折、ナチスの手によってアウシュビッツなどの収容所に捕虜として捕えられた精神科医のビクトール・フランクルは、こう語っている。
    「人間が人生の意味は何かと問う前に、人生のほうが人間に問いを発してきている」「人間は、人生から問いかけられている存在であり、人生からの問いに答えなくてはならない。そしてその答えは、人生からの具体的な問いかけに対する具体的な答えでなくてはならない」(『医師による魂の癒し』)。
    ここでフランクルの言う「人生からの問い」は、「世界からの問い」でもあり、「私たちの未来からの問い」でもある。
    私たちの国は、そして私たちが生きているこの地球は、もうすぐ引き返すことができないところまで、追い込まれつつある。「持続可能な社会」「持続可能な世界」は、本当に、もう、あたりまえのことではなくなりつつある。
    ストレートに言えば、「世界を救うことができるたった一つの方法」は、まず私たち大人自身が、そして、教室にいる子どもたちが、世界が私たちに投げかけてきている無数の「答えなき問い」を、「自分自身にとっての、のっぴきならない問い」として引き受け、問い続けていくことしかないのである。
    「教室で起きる、ちょっとした子どもたちの変化」の積み重ねが、地域社会の変化に、日本の変化に、そして世界の変化につながっていく。
    そう考えると、教師とは、何とやりがいのある仕事であろうか。
    あなたの授業が、「この世界を変える、最初の一歩」になるのである。
    本書が、そのきっかけ作りになれば、幸いである。
    この本の共著者、奈須正裕先生は、ふだんは私とは異なるジャンルで仕事をされている方である。しかしなぜか、講演や対談でご一緒することが多かった。二人を知っている先生方からも「お二人はどこか、似てますね。何だか熱いところが……」などと言われることが多かった。
    奈須先生と私が似ているのは、「この世界を、そして、この世界に生きている人間を、何とか変えていきたい」という「志」を共有しているからだと、私は思っている。
    その意味で、奈須先生は私の「同志」である。
    もちろん、この本を読んで、私たちと一緒に「子どもたちを変えていきたい」「この社会を、答えなき問いに目隠しをせず、本気で問い続ける社会に変えていきたい」と思っておられるあなたも、私たちの「同志」である。
    さぁ、世界を変えていこう!
    そしてそれは、教師であるあなたが「答えなき問い」を「自分自身の問い」として引き受けること、そして、授業中に子どもたちがふと発してくる「答えなき問い」を、ていねいに
    拾い上げることから、始まるのだ–